初めまして。
大阪・泉大津で53年続いている毛布製造業・日の出毛織(ひのでけおり)の3代目、藤原 康穂(ふじわら やすほ)と申します。
日の出毛織株式会社の歴史
日の出毛織株式会社は、国産毛布の約90%を製造している、大阪府・泉大津で1968年創業しました。
アクリル毛布が主流の時代だった1993年、先代が日本で初めてオーガニックコットン毛布の製造に成功しました。
化学処理をすることなく綿そのものを織り、起毛、製品に仕上げるには、通常よりも手間・時間が必要でした。
オーガニックコットンの毛布は毛布界のベジタリアン!?
オーガニックコットンの毛布は、お肉を使わない肉「ベジミート」のようなもの、です。毛布はウールやキャメルなどの獣毛、アクリルがメインの化繊で作られることが多いのですが、コットン、それもオーガニック。
食べ物的にいうと、かなりベジタリアンな感じです。
オーガニックコットンそのものの存在を知らなかった毛布業界からは
「綿毛布が売れているのに、手間をかけて他のものを作る必要があるのか」「そもそも売れるのか」など、いろいろな声が上がり、加工をしてくださる会社さんからは
「何でこんな難しいことするの」と不思議がられたそうです。
先代は、以前から「生産者の良心」という言葉をよく口にし、お客さまに正直であることを大切にしていました。
オーガニックコットン導入のきっかけ
海釣りが好きで、海洋汚染にも興味があった父は
- コットンを作る際に使われる農薬が雨などで流れて海にも影響を与えること
- 綿花農家さんの健康にも悪影響があること
- お客さまの肌への負担
などを考え、
「生産者さんと地球、そしてお客さまにもやさしい毛布を作りたい」とオーガニックコットン導入を決めました。
そこから、NPO日本オーガニックコットン流通機構設立時に理事メンバーとして関わり、フェアトレードラベルジャパンの認証を取得。自社ブランドの開発やさまざまな企業さまとコラボレーションさせていただいております。